2017
24
Mar

2020よさこいで応援プロジェクトProject

2020年東京五輪・パラリンピック『よさこいで応援プロジェクト』創設

2020年東京五輪・パラリンピックを“日本の祭り”で盛り上げる、新たなプロジェクトが立ち上がりました。
全国各地で「よさこい」の祭りやイベントを主催する団体が3月23日、東京・千代田区で一堂に会して「2020よさこいで応援プロジェクト」実行委員会を設立。東京五輪・パラリンピック開閉会式でのよさこい演舞実施を目指し、各団体が連携と交流を深めながらそれぞれの地域で開催の気運を高め、海外からの観光客や大会関係者の招致や体験企画などに取り組んでいきます。

27都府県の69団体が加盟。さらにネットワーク拡大へ

この日の設立総会で正式に参加が決まったのは、27都府県の69団体。今後、実行委員会と加盟団体がネットワークを活かして、よさこい関連の団体や地方公共団体、企業などに参加を呼びかけていく予定です。プロジェクト創設を呼びかけ、実行委員会の顧問に就任した高知県の尾﨑正直知事は「よさこいは、さまざまな地域の文化と融合して育んでいただいています。私たちの愛するよさこいで多くの方々をおもてなしできるよう、東京五輪・パラリンピックを盛り上げられるよう、みんなで力を合わせて取り組んでいきたいです」と加盟メンバーの思いを代弁しました。

国内200カ所、海外19カ国以上で踊られている「よさこい」「YOSAKOI」

高知商工会議所の有志が1954年(昭和29年)、市民の健康と繁栄、商店街振興を祈念して立ち上げたのが「よさこい祭り」。戦後の荒廃した状況を脱しながらも全国的な不況に苦しむ人々と街を活気づけるために、始まりました。当初は民謡「よさこい節」に合わせて決められた振り付けで踊る「正調」が主流でしたが、その後、参加者の増加や時代の変遷とともにさまざまなスタイルを取り入れて発展。1992年に北海道の民謡ソーラン節と融合した「YOSAKOIソーラン祭り」が始まるなど全国的に広がりました。現在では全国で200カ所以上で、よさこいの祭りやイベントが開催されています。また、近年は海外からも注目され、欧州やアジアなど19カ国で催し物が行われています。伝統の鳴子(なるこ)を手に、工夫を凝らした音楽や振り付け、色鮮やかな衣装で舞う踊り子の姿は、見る者をも熱くします。

東京五輪・パラリンピックで、よさこい演舞を。東京都の小池知事に要望書を提出

2020よさこいで応援プロジェクトの実行委員会は、発足当日に東京都庁を訪れ、小池百合子知事と面会。国内外でよさこいが踊られている現状や取り組み、プロジェクトの概要などを説明し、東京五輪・パラリンピックの開閉会式でのよさこい演舞実施への要望書を手渡しました。小池知事は「よさこいは全国各地で踊られていますし、まさにオールジャパン。衣装もすごいですよね。五輪、パラリンピックはスポーツの祭典であり、文化の祭典でもあります。全国の盛り上がりになるよう、応援したい」と期待。プレゼントされた鳴子を手に、笑顔で鳴らしました。

アスリートも応援。キックオフイベントで、よさこいをPR

プロジェクトが始動したこの日、東京駅丸の内南口の商業施設KITTEで、「2020よさこいで応援プロジェクト〜よさこい for TOKYO 2020キックオフイベント〜」が行われました。昨年のリオデジャネイロ五輪重量挙げ女子48kg級銅メダリストの三宅宏美さん、同パラリンピック車いすラグビー日本代表で銅メダルを獲得した池透暢さん、ロサンゼルス五輪マラソン代表で日本陸連強化戦略プロジェクトリーダーの瀬古利彦さん、高知県出身で毎年よさこい祭りに参加しているタレントの島崎和歌子さんらがゲスト出演し、盛り上げました。

毎年夏に高知で合宿を行う三宅さんは「よさこいは歌も踊りも力強い。選手としてもうれしいです。応援していただくことで、限界を突破できるし、力の源にもなります」とプロジェクトの始動を歓迎。池さんは「全国に“よさこい人”がいますし、踊りをとおして日本と世界をつなげられると思います。海外から来られた方が、自分の国や地域の鳴子で応援できればいいですね」と早速、アイデアを提案していました。島崎さんも「全国のよさこいファンの方、そして全世界の方と一緒に踊りたいですね」と夢を語り、瀬古さんは「ダダーンとパワーをもらえれば、選手たちも30度の暑さを忘れられる。応援の方が踊って、選手も踊りながら走ればいいんですよ。全員新記録間違いなし!」と会場の爆笑を誘う熱いエール。最後は踊り子が登場する大演舞会で、イベントを締めくくりました。

東京五輪・パラリンピックの組織委員会は、今年5月に式典専門委員会を新たに立ち上げ、年末に開会式、閉会式などの内容について基本方針案を固める予定。日本を代表する「よさこい踊り」の全国的な盛り上がりに期待しましょう。

文・写真 山下健二郎