11月27日開催の富士山マラソン(山梨・富士河口湖町)アンバサダーで、富士山親善大使を務めるアイドルグループ「でんぱ組.inc」の相沢梨紗さんと成瀬瑛美さんが、9月4日にウランバートルで行われた「モンゴル国際草原マラソン」20回記念大会にスペシャルゲストとして招待されました。富士山マラソンのPRをしながら、国際交流、文化体験を楽しんだ2人の国際交流レポートの後編をお届けします。

民族衣装に身を包み、チンギス・ハーンの時代を体感

日本への移動時間を除けば、モンゴル滞在が実質最終日となる4日目。相沢さんと成瀬さんはホテルで朝食をとりながら、「まだ帰りたくないな」と声をそろえました。でも、そうは言っていられない。残りわずかと滞在時間をめいっぱい楽しもうと、モンゴル観光に出かけました。まずは、首都ウランバートルの市街地から車で約1時間の「チンギス・ハーン像テーマパーク」へ。台座をふくめると40mを超える巨大な像は、馬の頭部に上ることができたり、内部にはコスプレができるコーナーがあったり、おみやげ屋があったり充実した観光スポット。民族衣装のデールに着替えた相沢さんは、「ドラマのワンシーンみたいでステキですね。でんぱ組の6人でこんな衣装着てみたいなぁ」。

遊牧民エリアで、伝統の家庭料理づくりと乗馬を体験

さらに車を1時間走らせて、遊牧民が暮らすエリアも訪れました。ここでは、蒸し餃子に似た伝統的な家庭料理「ボーズ」づくりを体験。味付けは塩だけですが、新鮮な牛肉を使っているためとても美味しい。いろんな部位の肉を使っているため食感の違いが楽しめます。何よりジューシー!

乗馬体験も行いました。「乗るときは左から。終わったら降りる。指導はそれだけでしたけど、優しい馬だったみたいで楽しく乗ることができました。次回来ることができたら、乗馬だけをみっちりやってみても楽しいかも。草原を人馬一体で駆け抜けられたら楽しいだろうな」。相沢さんは早くも次回のモンゴル訪問をイメージしていました。

幼いころからの憧れだったモンゴルの伝統歌唱

最後のモンゴル文化体験は、伝統歌唱の「ホーミー」。うなるような低い声と、口笛のような高音を1人で同時に発声する独特の歌唱法です。9年間ホーミーを学び、日本のビジュアル系バンドと共演したこともあるウヌムヘンジさんに歌い方を教わった2人。さすがに短時間での習得は難しかったものの、間近で聴くホーミーに大興奮でした。実は小学生のころ、自宅のテレビでホーミーを初めて見て衝撃を受け、独学で練習していたという成瀬さん。「ホーミーは、喉を痛めたり、声が低くなることもあるので、アイドルにはお勧めできません」というアドバイスを受けても、「それなら、おばあちゃんになったらやるか!」とどこまでも前向きでした。

モンゴルでの富士山マラソンのPR、国際交流や文化体験などを勢力的にこなし、今回の役目を無事に果たした2人。人々と触れ合い、見聞を広め、感じたことも多かったようです。

相沢「こちらに住んでいる日本の方やモンゴルの方で私たちを知ってる人、大好きだといってくれる人が思った以上に多くて嬉しかったです。モンゴルの方々はおおらかでポジティブ。お金より友人を選びなさい、ということわざとか見習わなきゃいけないことも多いと思いました。ロシア文化の影響で街並みがカラフルだったり、アジアとヨーロッパの文化が混ざった独特のカワイサがあったり。来てみて分かることがたくさんありました。自然がたくさんでご飯が美味しい。感動がたくさんある国なので、気になる人はぜひ一度来てみることをオススメします!」

成瀬「空がキレイで自然が豊かなところは富士山エリアと似ていますね。人間が人間らしくなれる場所です。 馬に乗ってどこまでも移動し、宗教、言語、民族、国境にこだわらず『みんな仲間!』って考えで世界史上最大の国をつくったモンゴルの歴史に、とても興味がわきました。お料理も美味しかったし、想像以上に楽しかったので、今度はでんぱ組の6人全員で来たい! 個人的にはいつかゲルを買って、遊牧民として暮らしたいと思いました! でんぱ村とか、楽しそうじゃないですか?」

今年、富士山マラソンのアンバサダーと富士山親善大使を務める、でんぱ組。今回、モンゴルを訪れた2人以外にも、メンバーの藤咲彩音さんが富士山マラソンと姉妹提携する海外大会でフルマラソンに初挑戦する予定です。国内外で、日本のシンボルともいえる富士山を思い切りアピールする彼女たち。今後の活躍にぜひ、注目しましょう。

企画:日刊スポーツ新聞社、世界の海援隊
協力:富士山国際観光協会
撮影:坂之上晋

 

「富士山マラソン」は現在、エントリー募集中です。詳細はこちらの大会ホームページをご覧ください。
http://fujisan-marathon.com